【ANA全解剖!パイロット談つき】カンブリア宮殿「ついにJAL超え!全日空快進撃の秘密」篠辺修社長・出演まとめ(予習編)

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いよいよ本日

11月10日(木) 夜10時から、

 

テレビ東京系列の「カンブリア宮殿」で、

全日空(ANA)の篠辺修社長が出演され、

ANA快進撃の特集が放映される。

 

⇒実際の放映内容もまとめました! 

www.investravel.link

 

特集の内容として、


「日本航空業界2番手を定位置にしていたANAが、

売上高、旅客数ともにJALを抜いて日本一になった。

 

その立役者である篠辺修社長(2013年~)が、

LCCのピーチ、バニラエアを成功に導き、

本体ANAでも国際線で大攻勢を仕掛け、

今や世界でもトップクラスの航空会社として

評価を受けた改革の全貌と裏側」

 

といった内容を報道するものになるようだ。

 

この放送が楽しみすぎて、

番組の予告告知・予告動画のナレーションに基づき、

放映前の学習まとめ記事を作ってみた。

※根拠となる参考文献を末尾に記載

※100記事記念を忘れた私にとっては150記事記念号としたい

 

目次

 

【放送前まとめ】

 

快進撃する全日空(ANA)

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業績好調のANA

世界の航空会社の不振をよそに、

ANAホールディングス(以下、HD)の業績は、

2016年4~9月期の連結決算純利益が

前年同期比6%増の574億円で好調なのだ!

 

好調の原動力

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この業績の背景としては、

今期の夏場の需要期の国際線需要が旺盛で、

絶好調だったことがある。

 

4~9月期は国際線の供給量を示す座席キロが前年同期比11.9%増えたのに対し、顧客を運んだ距離を示す旅客キロは同11.6%増となった。路線網を拡張した分、利用者を取り込んだことがうかがえる。なかでも強さが目立つのが、単価が高くなりやすいビジネス客の増加だ。平子取締役は

「欧米路線は供給量以上にビジネス利用が伸びている。北米路線の日本発のビジネスクラスの利用者数は7%増えた」

ANA、好業績の陰に「羽田ブランド」 :日本経済新聞

 

見逃してならないのは、

この好調の原動力は、

国際線路線のネットワーク拡大と

羽田発着枠の拡大効果にあり、

一朝一夕で積み上げたものではないということ。

 

ANAは、

少子化で縮小する国内市場と

好調な経済圏であるアジア/オセアニア・北米を重視し、

ここ数年間で国際線の路線網を急ピッチで拡大してきた。

 

15年の

成田―米ヒューストン線、

羽田―豪シドニー線などに続き、

 

今年上期は新規に

成田―中国・武漢線、

成田―カンボジア・プノンペン線を

新規で開設している。

 

直近では、10月30日から、

成田・ホーチミンの増便に加えて、

 

そして、

注目されるのは、

羽田・ニューヨーク/シカゴ線の就航である。

 

羽田の発着枠拡大が支える好調

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14年に国際線乗り入れが本格的に始まった羽田で、

ANAは豊富に獲得した発着枠を利用し

北米、欧州、中国、東南アジアなど21都市に路線を設け、

現在の好調を生んでいるのだ。

 

特に今回参入した北米便では、

都心に近い羽田と米国の大都市をつなげることで

ビジネス需要を掘り起こし、

したたかに客単価の引き上げを狙っている。

 

羽田効果で想定以上に需要が増えて単価が高まれば、

業績の上振れ余地も出てきそうな勢いだ。

 

航空会社といえばANAっていうイメージ

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業績好調(=乗客多い)ANAということで、

そういうイメージにもなっていくのは

世の常だが、

 

グーグル先生に聞いてみると、

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ANAは確かに検索1位(日本語だから)で出てきて、

直近の世界の優良航空会社ランキングでも、

世界で5位にジャンプアップしており、

 

さらに、

「日本で唯一の5スターエアライン」

という15文字が、

このイメージを決定づけているだろう。

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公式WEBより

 

業界のタブーを破る格安旅を実現 

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ANAが参考の指標としている

シンガポール航空がLCCに

力を入れている背景もあり、

ANAもLCCに注力している。

 

国内では、

バニラエアで

成田⇔沖縄が往復12,000~円、

 

海外では

成田・ホーチミンが20,000~円、

成田・セブが30,000~円と、

格安で、

 

わざわざANA本体の脅威とも

なりかねない事業に力を入れている。

 

番組の番宣を見る限りでは、

成田・セブの様子が放映されそうだ。

 

わざわざANAがLCCに力を入れるのには、

アジアで勢力を増しているLCCという

業界の外部環境が大きいのだろう。

 

普段成長企業に

投資を行っている私としては、

企業が成長して生き残りを図るには

挑戦を続けることは基本的に正しい道だと

思うのだが、

 

ANAホールディングス(HD)傘下の格安航空会社(LCC)、バニラ・エアは12月から、成田空港とフィリピン・セブ島を結ぶ直行便を運航する。セブ島への定期直行便は大手を含む日本の航空会社で初めて。国内で2012年に相次ぎ就航したLCCは台湾や香港など既存路線の競争が激化し、勝ち残りに向けた国際ネットワークづくりを急いでいる。

LCC、路線開発急ぐ 勝ち残りへ独自色 :日本経済新聞

 

アジアにおけるLCCは競争が激化しており、

この攻めが後のお荷物になることもありうる

懸念も注記しておきたい。

 

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アジアLCC、淘汰の足音 :日本経済新聞より引用

 

ただし、

そのような懸念をもつ一方で、

ANAHDが主体となって

他のLCCと航空券の販売などで連携する

「バリューアライアンス」の設立へと動いたことは、

今後の展開に期待が持てる「希望の光」として、

今後も引き続きウォッチしていきたいと思う。

 

地方創生に貢献するANAグループ 

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「ほとんど観光客は沖縄に持っていかれて・・・」

と嘆いていた奄美大島にバニラエアが就航して2年。

 

 

鹿児島県の統計資料によれば、

昨年1年間の奄美諸島への訪問者は増えており、

バニラエアは地方創生に一役かっている。

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https://www.pref.kagoshima.jp/aq01/chiiki/oshima/chiiki/zeniki/oshirase/documents/38010_20160309170336-1.pdf

 

他にも日本列島の活性化に取り組む

ANAの素晴らしい企業活動を

ここではピックアップしておきたい。

 

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先ずは番宣で出ていた

▼比内地鶏で機内食の“美味改革”

 

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https://www.ana.co.jp/serviceinfo/international/inflight/guide/c/meal/

 

2013年から47都道府県を順番に取り上げる

PR活動「Taste of JAPAN by ANA」の一環で、

地方の魅力を次々発掘して乗客に伝え、

地方の観光業の後押しをしている。

 

番組では、

9‐11月の国際線ビジネスクラスにて提供されている

「郷土料理 秋田」の主菜、

日本三大美味鶏の一つにも数えられる比内地鶏を、

郷土料理として有名なきりたんぽ鍋風に仕上げたものが

紹介されるようだ。

(このプロジェクト、私もANAの機内で必ず目を通します)

 

他にも、

▼北海道応援プロジェクト

北海道各地では本年8月後半から続いた台風により、大規模な自然災害に見舞われました。ANAグループとして、被災された地域のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。ANAグループは、更なる地元支援・北海道各地の活性化に貢献するため、「北海道応援プロジェクト」を実施いたします。

http://www.ana.co.jp/group/pr/201611/20161104.html

 

 ▼温泉地で食文化を楽しむ観光を後押しする機構設立

ANA総合研究所(ANAホールディングス子会社、東京・港) 温泉地で食文化を楽しむ観光を後押しする一般社団法人「ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構」を10月3日に設立すると、飲食店情報サイト運営のぐるなびなどと共同で23日に発表した。温泉地の魅力を地域ならではの食とともに発信して国内外の観光客を誘致する。

ANA総研など、「温泉地で食文化」観光支援 :日本経済新聞

 

▼東京メトロ×ANA×熊本電鉄。乗るばい!飛ぶばい!楽しむばい!スタンプラリー実施

このスタンプラリーは、熊本県と熊本市並びに銀座熊本館の協力のもと、東京メトロと熊本電鉄の沿線にあるスポットを巡っていただくスタンプラリーです。熊本県の魅力を知っていただくとともに、熊本の復興を応援することを目的として実施するもので、東京ステージと熊本ステージの2つのエリアでお楽しみいただけます。

 

こんな地域を横断してやる企画もあるんですね。

挙げればキリがないので、

このくらいに紹介は留めますが、

素晴らしい地方創生活動を

行っているANAは素晴らしい会社だ!

 

新しい挑戦をゾクゾクと仕掛けるのがANAスピリッツ

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さらに、

新領域へのトライに余念がないANAHD。

ここ数か月で気になるプレスリリースを並べただけで、

その姿勢を感じるには十分だ。

 

▼中国の個人旅行者がFliggyから、ANA航空券を直接購入することが可能に

中国・アリババグループ(阿里巴巴集団)が運営する旅行サイト「フリギー(Fliggy、飞猪)」にANA旗艦店を開設|プレスリリース|ANAグループ企業情報

 

▼ANAグループの顧客関連事業を担う新会社「ANA X株式会社」を設立

ANAグループは、「2016~2020年度 ANAグループ中期経営戦略」における戦略の柱として、「エアライン事業領域の拡大」「新規事業の創造と既存事業の成長加速」「攻めのスピード経営の実践」を掲げています。
新会社は、12月1日より営業を開始いたします。ANAの会員プログラム「ANAマイレージクラブ」を中心とした顧客関連事業をANAより受託し、搭乗データのみならず、あらゆるシーンにおける顧客データの集積・分析を通じて、お客様一人一人に向いた「One to Oneマーケティング」と事業開発に取り組みます。 

http://www.ana.co.jp/group/pr/201610/20161031-2.html

 

▼世界のイノベーションを牽引し続けるXPRIZE財団とパートナー契約を締結

ANAチームが提案した“ANA AVATAR XPRIZE”が次期賞金レーステーマに決定!
“世界のリーディングエアライングループ”を目指し挑戦を続けるANAは、XPRIZE財団のイノベーションとチャレンジに賛同し、この度パートナーシップ契約を締結、今後、双方の顧客等へのアプローチを通じて、世界中のイノベーターのさらなるチャレンジをサポートし続けるとともに、ANA自らも変革を重ねていきたいと考えています。

http://www.ana.co.jp/group/pr/201610/20161004-2.html

 

▼ANAのクラウドファンディング『WonderFLY』始動!

日本発のイノベーションをANAの翼に乗せ、世界へ~
ANAは、独自のクラウドファンディング※1のプラットフォーム『WonderFLY』を展開し、日本発のイノベーションで世界に挑戦する方々を応援します。(https://wonderfly.jp) 

https://www.ana.co.jp/group/pr/201610/20161003.html

 

ANAは変革に本気だ!

もともと社内起業制度も充実しており、

bylines.news.yahoo.co.jp

 

新事業に対して積極的な会社である!

 

あと、

放映のある10日に開催日程を合わせたのかも

しれませんが、

 

東京ミッドタウンで同じく10日から

行われるANAサービス体験会で、

ファーストクラスの乗り心地が試せ、

ビジネスクラスの試食が無料でできる

試みも国内エアライン初でしょうね。

 

www.investravel.link

 

※実際に10日にほぼ一番乗りで行って実体験してきました!

 

※これはあくまでも私的な相談ということだったので、

ここで詳しくは書けないが、投資家として

産業界、日米のとりわけ産業を代表する協会に

ネットワークを持つ私のところに、

ANAで新規事業に取り組む知人から相談が持ち込まれた。

どうやら社長直轄の案件という事で、

わたしの知る限りの情報はアウトプットしたが、

その際にも「大企業なのにやるな!」という印象をもった。

 

後で、

ANAの篠辺社長のことにも触れるが、

ANAには自律・自立型の社員がいることこそ、

次に述べていく

JALとの競争に打ち勝った決定的な

要因なのかもしれない。

 

前にご紹介したANAパイロットの友人も、

 

パイロットになるなら絶対にANAの翼と、

ANAにとにかくこだわっていた。

もうあれは10年、もっと前か・・・

 

あの当時はまだまだJALが強かったが、

 

「Mくん、ANAは民間の力だけで

ここまで這い上がってきた会社だから、

絶対にこれからも会社一丸で成長できる

素晴らしい会社になると思うんだ!」

 

スタバで目を輝かせて語られたあの日のことを

この記事を書きながら、

思い出していた。

 

そんなANAのスタッフのみなさまにとって、

JALを昨年度超えたことは非願成就だったに

違いない。

 

ついにANAがJALを超えた!ライバルのJALの近況は?

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ANAの悲願成就

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2015年度において、

年間の国際線旅客数でANAが初めてJALを抜いた。

 

これで、

国内線・国際線ともに、

輸送規模でANAがJALを上回った。

 

日本航空業界2番手を

定位置にしていたANAとしては、

やはり非願成就!

といったところだろう。

 (もっともすでに社内の人々は世界を視野に持っているが)

 

ANAに差を拡げられたJALの近況と苦境

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日本航空(JAL)の

4~9月期連結決算の純利益は

31%減(714億円)。

 

日本発の国際線は

単価も利用者数も想定を下回り、

前年同期比6%増のANAHDの純利益と

明暗を分けた。

 

これは前述した通り、

国際線の路線網を増やしたANAHDに対し、

新規路線開設が制限されたJALは、

夏の需要を取り込めなかったが主要因だという。

 

さらに、

通年の年度決算でも明暗が分かれそうだ。

 

ANAHDは前期比2%増の800億円とする

連結純利益予想を据え置いたが、

JALは8%減の1610億円に下方修正している。

 

この背景には、

客層の伸び悩みに加えて、

経営破綻時に圧縮した人件費を、

今期は戦略的に増やしていることも

利益圧迫の要因のひとつだ。

 

そうするとJALの課題は、

「どれだけ単価を高められるか」

になってくるのだが、

 

JALは現在、

羽田発着路線は12都市に乗り入れるのみで、

単価の比較的高い羽田便が少ないことはやはり手痛い。

 

そもそもこの格差は、

JALが経営破綻を経て再上場する直前の2012年8月に

公的資金の投入時における通称「8.10ペーパー※」に起因している。

「8.10ペーパー」

業界の競争環境をゆがめるとして、

国土交通省がJALに対し新規路線の開設や投資を制限する文書を出した。

このペーパーが効力を失うのは2017年3月末。

 

JALはこのペーパーの効力を失う来春に、

羽田発路線の就航増を目指しているとしているが、

どうもその具体論は見えてきていない。

 

「むやみに拡大路線を取らない」という方針を

以前より強調されていた植木社長が、

 

『各クラスの座席の改良やサービスの改善などに励み

「量」より「質」を追う』との経営姿勢を堅持しているが、

 

やはり、

ANAとの差を埋めていくためには、

この羽田枠の拡大に切り込んでいかなければ、

JALの活況ある未来を創り出すのは厳しいのかもしれない。

 

【2019年ハワイでもANA攻勢】JALのドル箱に暗雲!ハワイアン航空・エアアジアも 

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さらに、

少し先の未来では

暗雲がJALを呑み込むかも しれない。

 

それは、

JALのドル箱「ハワイ便」の競争激化だ。

 

ハワイは年間約150万人が日本から訪れる

大人気の場所であることは言うまでもない。

 

米ハワイ州観光局によれば、

日本とハワイを結ぶ全路線の搭乗率は

今年1〜5月で90.5%と以上に高い。

 

日本人観光客のうち、

リピーターが6割も占めており、

人気は根強く、

離島の観光需要も高まっている。

 

一方で、航空会社の供給座席数は、

需要に追いついていない。

 

そして、

このドル箱で圧倒的なシェアを誇るのが、
1954年に初の国際線として、

羽田─ホノルル─サンフランシスコ線を就航したJALだ。

 

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http://toyokeizai.net/articles/-/132431?_ga=1.23260538.1187288747.1478310366

  

しかし、
その牙城にも暗い影が近づいていることを知っておこう。
(ユーザーにはイイことなので、下記のような背景は大歓迎)

(特に特典航空券が取れないマイラーには大吉報)

 

まず、

ハワイアン航空がこの牙城に攻め入り、

2010年に羽田空港からホノルル線を飛ばし、

関西国際空港や新千歳空港にも乗り入れた。

 

今年7月には成田─ホノルル線を開設し、

12月には既存の羽田・ホノルル線を週7便から週11便に増やし、

ハワイ島のコナ国際空港への路線も週3便新設する模様で、

果敢にJALの牙城に攻め入ってきている。

 

直近では、

日本で初めて発行された

金属製クレジットカードの最上級会員に

ハワイアン航空の最上級会員が付帯したことも話題となった。

 

 

このハワイアン航空は、

上記の参照記事サムネイル画像からも少しわかるように、

ハワイに特化した航空会社として、

飛行機に乗った瞬間からハワイを感じることができる。

 

ANAマイラーになる以前の私なら、

迷わずこのハワイアン航空を選んでいることと思います。

 

そして、

現在複数のLCCがホノルル線参入を検討し、

すでにエアアジアXは関空─ホノルル線を米運輸省に申請済みであり、

ユーザーにとっては気軽に安く行けるハワイという

時代の到来を期待したいところだ。 

 

そして、

このハワイ線で一気に逆転を狙っているのが

ANAだ。

 

ANAは2019年に「A380」を3機、ホノルル線に投入する。

これによりファーストクラスの設置が可能で、

富裕層がANAの上客になる可能性がある。

 

さらに、

座席数は500前後、

供給量が少なくとも2倍以上となる見込みで、

現在マイルの特典航空券が取れない

ANAマイラーにとっては、

泣いて喜ぶ年になりそうなのだ。 

 

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http://toyokeizai.net/articles/-/132431?page=3より引用

  

以上、

JALの稼ぎ頭のハワイにおいても、

これから3年でJALは劣勢になる可能性があり、

ますます苦境に陥るかもしれないというわけだ。 

 

※ただしJALも先手を打って、

年末年始の便ではファーストクラスを用意しており、

ハワイ便の競争環境は順次激変しそうだ。

 

万年2位脱却の立役者「篠辺修」社長はどんな人?経営は?

全日本空輸株式会社 代表取締役社長
篠辺 修(しのべ・おさむ)氏

経歴
76年に早稲田大学理工学部卒業後、全日本空輸に入社。
整備本部、企画室などを経て、04年に執行役員、07年取締役、09年常務、11年専務、12年副社長を歴任後、2013年4月より代表取締役社長に就任。
役員として、営業推進本部、企画室、整備本部、CSR・広報室・総務部・法務部等、幅広く担当したほか、2011年に世界で初めて導入されたボーイング787の導入プロジェクト長も務めた。

 

われらがANAのリーダー篠辺社長は、

メディアのインタビューで、

2年連続の5スターのことを問われ、

こう述べている。

素直に嬉しいですね。この一年を見れば、ボーイング787が昨年(2013年)の1月から5月までバッテリー問題で運航を停止していました。国内線では一日約20~30便が欠航、国際線でもサンノゼ線やシアトル線が就航できない状態でしたので、お客さまにご迷惑をお掛けしたことはもちろんのこと、従業員たちも大変だったと思います。
そのようななかでも、安全を最優先し、サービスをはじめとする品質向上に向けた努力が評価され、2年連続で5スターを獲得できたことは大変喜ばしい出来事です。

 

確かに、

番組で放映予定の

「真似するよりは真似される方になりたいよね?」

「とにかく先にやる精神」

「新挑戦を続々と」

 

 という経営方針は、

 

友人のANAパイロット談によると、

これこそ昔から続くANAスピリッツということである。

 

ここに決して社長1人の改革でなく、

チームANA一丸となった会社運営のパワーを感じる。

(最もパイロット=現場サイドはルーチンワーク的になり、

創造活動から外れている人もそれなりにいるらしいが)

 

また、ANAの篠辺社長は

親会社であるANAHDでは、

取締役であり、

 

以下には

ANAHDの伊藤会長、片野坂社長のインタビュー等も

掲載しておきたいと思う。

 

ANAHD伊東 信一郎会長の視点

※過去の戦略を振り返れば、1986年に参入した国際線は16年間赤字だった。社内で撤退が議論されたこともあったが、路線の維持拡大と採算改善を地道に続けた。少子高齢化が進む国内マーケットだけに頼ることはできないと考えたからだ。結果、成長を続けるアジアの需要を取り込み、日本最大規模の航空会社になることができた。

※「(リーマンショックで苦しい09年に全日本空輸社長にした際)ピークから2500億円収入が減り、もうダメじゃないかと思ったこともあったが、従業員に経営状況を説明して危機感を共有したのが大きかった」と振り返った。

ANAHD会長「平時こそ備え万全に」 :日本経済新聞

※国際線について「2020年までに売上高を約1.5倍に拡大したい」と強調した。中型機ながら優れた航続距離を持つ「B787」を活用し中東や中南米、欧州などの未就航地域を開拓。全体として「今後4年間で新たに40機を投入し300機体制にする」とした。

※今後は格安航空会社(LCC)事業の拡大もはかる。「東アジアなど近隣の路線を開拓し、20年までに売り上げ規模を2倍以上にしたい」とした。100%子会社のバニラ・エアと4割弱を出資するピーチ・アビエーションについて「こちらとしては飛んでほしくない路線に参入したりということもあったが、基本的には任せて、親会社が経営方針に介入しすぎないようにしているのが好調の要因だと感じる」と述べた。

ANAHD会長「20年に国際線売上1.5倍に」 :日本経済新聞

 

ANAHD片野坂 真哉社長の視点

※理想経営は、米化学メーカーのデュポンだ。

歴史をひもとくと、驚くほど事業を転換している。100年単位で、ダーウィンの進化論のように環境に合わせて会社を変える、ダイナミックなエネルギーはすばらしい。

※ANAの前身は戦後誕生した日本ヘリコプター輸送という会社です。コード名の「NH」や、レオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプターの絵をあしらった以前のロゴがそれを物語っています。世界の航空会社では後発企業でしたが、1999年に航空会社グループの「スターアライアンス」に加盟したことをきっかけに飛躍のチャンスをつかみました。

「30年後の世界で役に立つヒコーキを教えてください」 片野坂真哉・ANAホールディングス社長 経営者編第10回(9月5日) :日本経済新聞

 

※「将来は宇宙を飛べる会社になる」

今年1月末に発表した2020年までの中期経営戦略では「攻めのスピード経営」を掲げ、国際線の座席供給量を5年で5割増やす計画を打ち出した。

売上高は2兆円、営業利益は2000億円の大台を突破させる算段だ。

営業利益は5年ほど前倒しで達成できそうということになった。

足元の営業利益率がかなり上がってきているので、2020年度に売上高が2.1兆円前後でも営業利益2000億円が出せる見通しが立った。

最大のビジネスチャンスはこれら首都圏の発着枠にある。

今年は中南米ではメキシコシティに就航する。

ASEANではカンボジアのプノンペンが入ってくる。

1月にはベトナム航空と資本・業務提携を結んだ。

それ以外にもフィリピン航空やガルーダ・インドネシア航空という、(ANAが属する航空連合の)「スターアライアンス」の外ではあるが、非常にシェアの高い有力企業と組めているのは大きい。

富裕層を取り込むには、

(ハワイ線では珍しい)ファーストクラスを入れたい。

そうなると、世界で一番大きい飛行機であるエアバスの「A380」がごく自然に候補に浮上した。アジアを代表するエアラインになる、というときにお手本としてきたのはシンガポール航空だ。サービス品質の調査では、日本のビジネスパーソンの評価が非常に高く、つねに意識している。 

http://toyokeizai.net/articles/-/112027?_ga=1.57771882.1187288747.1478310366

 

マイルの達人は実質タダでファースト・ビジネスクラスに乗っている!

きっと番組の放映を見た人は驚くに違いない。

 

クレジットカードを利用して獲得する

ポイントをマイルに変えるとか、

 

そういう方法以外に、

FXやクレジットカードの入会でもらえる

「ポイントサイト」経由の「ポイント」で、

実質タダでANAビジネスクラスに乗っているということに。 

www.investravel.link

 

 

実際に、彼らは陸マイラーと呼ばれていて、

下記のような案件を日々こなして、

実質タダ、航空券料金の10分の1負担、

多くても航空券の3割引きなどの破格の条件で

海外旅行に行けてしまっているのだ。 

www.investravel.link

 

例えば上記の例だと、

セディナカードを無料で作るだけで、

それで6000ポイントが 入手でき、

そのポイントを「ソラチカカード」というクレカを使って、

ANAマイルにすると(90%の)5400マイルになる。

 

そんなうまい話があるから、

この記事を書いている私が所属しているブログのジャンルは

盛り上がっている。

 

クレカやFXが嫌だという人は、

実質マイルを買うことだって可能だ。

(スマホの公式サイトの有料に申し込んで、

航空券に変換する際に現金換算で倍以上得できる)

 

そして、

そんな案件が山ほどあり、

www.investravel.link

 

実はハイシーズンで

68,000ANAマイルが必要な

ハワイに、

 

FX・クレカの申し込みだけでタダ・無料、

あるいは還元率にもよるが、

スマホ公式サイトの有料申込3~5万円投じただけで、

10分の1の値段でハワイまでビジネスクラスに

本当に行けたりもしている。

 

www.investravel.link

 

これが空だけでなく日常でもマイルを貯める

通称「陸マイラー」の常識なのだ。

 

ちなみに、

私もこの宗教のような、

しかし宗教ではない健全なマイル・トラベル錬金術を

知ってまだ半年程度。

 

もっともっと早くから

知っておきたかったとホントに思う。

 

余談だが、

筆者であるわたしは、

今年ANAのプラチナ会員という上級会員を

取得したからこそわかるのだが、

 

ANAは、

なかなか上手い売り方をしていると思う。


この上級会員になるのに、

プレミアムポイントというものを

積み重ねる必要があるのだが、

 

例えば海外旅行や出張の際、

その倍率がアジア・オセアニアだけは1.5倍

となるよう工夫し、

同地域のお得感を高めている。

 

ちなみに、

この上級会員になると、

優先した搭乗・予約・荷物の受取りなどができ、

ANAはもちろん、

ユナイテッド航空やシンガポール航空などの

スターアライアンス加盟の航空会社でも

優遇を受けることができる。

 

その辺を真っ当なビジネス誌も

取り上げているので、

本当だと理解してもらえるだろう。

www.nikkei.com

 

さらには、

羽田・ニューヨーク便などの新就航・増便の

稼働率を最初から高めるために、

超お得なビジネスやプレミアムエコノミーの

航空券やANAツアーの発売を実施しており、

そつなくセールスマーケティングを実施している。

 

その結果、

個人的にもANAの国際線は快適・お得だ

というイメージを持ち、

まんまとANAの国際強化・ブランディング戦術の

土俵に乗っかっているのが現在のわたしである。

 

しかし、

ANAの友人に言わせると、

上得意客2割が8割の売上を作っているそうなので、

Win-Winの関係が構築されているのだ。


当然だが、

経済・業績は需給で決まる。

 

会社の狙いとユーザー需要の一致。

これが功を奏したことがANAの好調を支えている。

今後もANAの快進撃が続くことを期待して、

この辺で本編の筆をおきたいと思います。

 

長文へのお付き合い、

ありがとうございました!

(以下、追記記事もあります)

 

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【追記】

ANAの課題 
  • 安定した収益源である国内線の単価下落(上期は2%下落)
  • 苦戦する中国を筆頭に赤字が続く貨物事業
  • 直近で上昇傾向の原油価格(これは他社も同環境だが)
  • 冬場の閑散期にどれだけ集客を維持できるか
  • LCC展開は撤退という失敗も起こりうる
ANAホールディングスの概要(会社四季報より)

特色・連結事業

f:id:investravel:20161110021928p:plain

会社プロフィール

f:id:investravel:20161110022051p:plain

業績

f:id:investravel:20161110022236p:plain

財務指標

f:id:investravel:20161110022358p:plain

以上、会社四季報オンラインより引用

会社四季報オンライン | 日本最強の株式投資情報サイト

日本航空の概要(会社四季報より)

特色・連結事業

f:id:investravel:20161110022833p:plain

会社プロフィール

f:id:investravel:20161110022905p:plain

業績

f:id:investravel:20161110022943p:plain

f:id:investravel:20161110023005p:plain

財務指標

f:id:investravel:20161110023054p:plain

以上、会社四季報オンラインより引用

会社四季報オンライン | 日本最強の株式投資情報サイト

 

余談ですが、

一度借金をチャラにしているJALは

6500億円もANAHDより有利子負債が少ない。

 

もし、

JALが17年3月末に8.10ペーパーの効力が消えて、

積極経営に転換したら

充分にANAを脅かすだけの体力は温存している。

 

ただ、

仮にANAが苦しい立場に

追い込まれれたとしても、 

ANAは知恵を振り絞るだろうし、

ANA株主、

マイラーの私としては

それを期待したいところだ。 

 

せっかくなのでANAが初めて四季報にのった四季報を収録

ANA(1953年春号)。

まだ日本ヘリコプター輸送時代。

まだ第2位の大株主に日本航空がいる時代。

そして、

もうこの時すでに日本航空は

国際線を飛ばしているんですね。

 

いかに、

ANAがステップバイステップで

JALを抜いたかの重みを感じます。

 

きっとこの当時の日本航空の関係者に、

62年後に日本ヘリコプター輸送に抜かれるんですよ、

といっても誰も信じなかったでしょうね・・・

 

f:id:investravel:20161110023755p:plain

 

JALも

f:id:investravel:20161110023849p:plain

引用させて頂いた東洋経済さまに恩返しを。

今や会社四季報はオンラインで見る時代。

これまでは私も国会図書館などで過去の四季報を

見ていましたが、今や自宅で見れる時代に。

なんともありがたい時代にあんりましたね。

会社四季報オンライン | 日本最強の株式投資情報サイト

 

カンブリア宮殿とは

【番組の主旨】

ニュースが伝えない日本経済

カンブリア紀…
地球で起きた生命の大爆発。
次なる進化を求めて生物が一斉に誕生した。
あれから5億5000万年…
平成の時代に起きた経済の大変革。
未来の進化を担って、
今、多種多様な人物が次々と誕生している…
そんな"平成のカンブリア紀の経済人"を迎える
大人のためのトーク・ライブ・ショー

http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/world/

 

【メインインタビュアー】
村上龍
【サブインタビュアー】

小池栄子 

 

【放送後まとめ】

当たり前ですが

「ついにJAL越え!全日空快進撃の秘密」

放送後に記録して残しておきたいと思います。

⇒準備中

www.investravel.link

 

 

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参考文献

ANA、好業績の陰に「羽田ブランド」 :日本経済新聞

ANAHD会長「平時こそ備え万全に」 :日本経済新聞

ANAHD会長「20年に国際線売上1.5倍に」 :日本経済新聞

エアラインの上級会員、到達にいくら必要? :日本経済新聞

デフレ下でも稼ぐ企業 節約需要に的、新サービス続々 :日本経済新聞

ANAHDとJAL、国際線で業績明暗 4~9月 :日本経済新聞

「30年後の世界で役に立つヒコーキを教えてください」 片野坂真哉・ANAホールディングス社長 経営者編第10回(9月5日) :日本経済新聞

LCC、路線開発急ぐ 勝ち残りへ独自色 :日本経済新聞

アジアLCC、淘汰の足音 :日本経済新聞

9202ANAホールディングス(ANA) | 四季報:株価・ニュース・業績 | 会社四季報オンライン

成田=ホーチミンシティ線の増便について|プレスリリース|ANAグループ企業情報 

JALとANA、羽田国際線で分かれた「明暗」 | エアライン・航空機 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

ANAHD社長「将来は宇宙を飛べる会社になる」 | エアライン・航空機 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

楽園ハワイ、3年後に迫る「価格競争」の熾烈 | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

プレスリリース | ANAグループ企業情報

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